2026.10.14
警備
警備員の求人、なぜ応募が集まらない?求職者の不安を減らし、応募につなげる方法
名古屋市中村区の求人広告代理店で、警備会社さんをはじめ、さまざまな業界の採用に携わって15年になります。
愛知・岐阜・三重の警備会社さんと採用の話をしていると、
Indeedに掲載しているのに応募が増えない。
クリックはされているのに応募につながらない。
未経験歓迎と書いているのに、未経験者からも応募が来ない。
こういった相談をよくいただきます。
警備員の採用が難しい理由は、給与やIndeedの予算だけではありません。
警備の仕事を経験したことがない人からすると、仕事内容や研修、勤務地、働き方など、実は分からないことがたくさんあります。
採用担当者からすると当たり前のことでも、求人に書かれていなければ、求職者は不安を感じます。
求人原稿では、魅力をたくさん足すことも大切ですが、それ以上に、応募前の不安を一つずつ減らすことが重要です。
そして、作った原稿をどのように運用するかまで考える必要があります。
■1号警備と2号警備を同じ採用として考えない
警備会社の採用担当者さんであればご存じのことと思いますが、1号警備と2号警備では採用の考え方がかなり違います。
施設警備などの1号警備は、比較的仕事内容を説明しやすい職種です。
決まった施設で働く、施設内を巡回する、受付やモニター監視を行うなど、求職者も仕事をイメージしやすいため、警備職の中では応募を集めやすい傾向があります。
一方、交通誘導などの2号警備は、採用方法が大きく二つに分かれると感じています。
一つ目は、寮完備、日払い・前払い、即勤務、入社特典などを強く打ち出して、応募数を確保する採用です。
入寮できる会社であれば現住所に縛られず募集できるため、対象となる求職者は広がります。
その反面、仕事内容よりも目の前の条件を優先して応募する人も増えやすく、一定数の離職を見込みながら、辞める人数以上を毎月採用していく会社もあります。
もう一つは、自宅から通勤できる範囲の人を中心に、長く働いてもらうことを前提とした採用です。
こちらは募集できるエリアが限られるため、応募数自体は多くなりにくいです。
ただ、勤務地や働き方を理解した上で応募する人が増えるため、結果として定着につながりやすくなります。
どちらが正解という話ではありません。
大切なのは、自社がどちらの採用をしたいのかを先に決めることです。
応募数を増やす採用と、定着する人を採る採用では、求人原稿の見せ方もIndeedで見る数字も変わります。
改善① 法定研修をもっと安心材料として使う
警備求人でよく見るのが、未経験歓迎・研修ありという表現です。
警備員には警備業法に基づく教育があり、一般的な未経験者の場合、業務を始める前に基本教育と業務別教育を合わせて20時間以上の新任教育を受けます。
つまり、未経験で入社したからといって、何も分からない状態ですぐに現場へ出るわけではありません。
ここは、求人原稿でもっと活用してよいポイントです。
法定研修あり、と一言で終わらせるのではなく、警備の基本ルールや事故を防ぐための知識、誘導方法、現場での基本動作などを事前に学べることまで書いてあげる。
さらに、研修後は先輩と一緒に勤務する、研修中も給与が出る、研修場所や日程が決まっている、といった情報があれば、できるだけ記載した方が安心感につながります。
また、法定研修中の給与を最低賃金付近に設定している会社が多い中、少し高めに設定できるのであれば、それだけでも応募時の差別化になります。
改善② 勤務地と働き方を具体的にする
警備求人では、仕事内容はしっかり書いてあるのに、勤務地が曖昧なケースが少なくありません。
日によって、現場の状況によって具体的な記載がしにくいことは確かにネックです。
しかし愛知県内の各現場、岐阜県内の工事現場などと書かれていても、求職者からすると、自分が通えるのか判断できません。
特に愛知・岐阜・三重は車通勤の方も多いため、勤務地や通勤時間はかなり重要です。
定着を狙う2号警備であれば、
名古屋市南部が中心
一宮市とその周辺
岐阜市から車で30分程度
四日市市内が中心
など、勤務エリアをイメージできるようにした方が応募しやすくなります。
直行直帰なのか、会社に集合するのか、現場は毎日変わるのか、といった部分も求職者は意外と見ています。
1号警備でも同様です。
巡回が中心なのか、受付が多いのか、屋外で立つ時間がどのくらいあるのか。
入社後の働き方が想像できる情報を入れることが大切です。
改善③ 採用ターゲットを決める
応募が少なくなると、未経験歓迎、学歴不問、経験不問など、できるだけ対象を広げたくなります。
ただ、応募条件を広げることと、原稿のターゲットを広げることは別です。
1号警備であれば、決まった場所で安定して働きたい人、営業や接客中心の仕事より落ち着いた仕事がしたい人などを意識して原稿を作ります。
2号警備で応募数を優先するなら、寮、日払い、即勤務、入社特典などを分かりやすく見せる。
一方、長く働く人を採りたいのであれば、通勤しやすさ、仕事量の安定、直行直帰、シフト、研修、入社後のフォローなどをしっかり伝える。
同じ2号警備でも、狙う人が違えば原稿は変えるべきです。
■Indeedは応募単価だけで判断しない
Indeedを運用していると、どうしても応募数や応募単価に目が行きます。
ただ、それだけで採用が成功しているかは判断できません。
表示されているのにクリックされないなら、職種名や給与、勤務地の見せ方。
クリックはされるのに応募されないなら、原稿を読んだ後に不安が残っている可能性があります。
応募は来るのに連絡がつかない、面接に来ない、入社してもすぐ辞めるのであれば、集めている求職者と会社が採用したい人にズレがあるかもしれません。
特に2号警備では、応募数や応募単価だけでなく、連絡がついた割合、面接数、入社数、その後どれだけ在籍しているかまで見た方が、本当の採用効率が分かります。
応募単価が少し高くても、通勤できる人から応募が入り、入社率や定着率が上がっているのであれば、その方が結果的に良い運用になることもあります。
まとめ
警備員の求人で応募を増やしたい時は、派手なキャッチコピーや入社特典を増やす前に、仕事内容、法定研修、勤務地、勤務方法など、求職者が応募前に知りたいことがきちんと書かれているかを確認してみてください。
そして、1号警備と2号警備を分けて考えること。
さらに2号警備では、応募数を確保し続ける採用なのか、通勤圏を絞って長く働く人を採るのかを明確にすることが大切です。
Indeedでクリックは取れているのに応募が来ない。
応募は来るけれど定着しない。
原稿や予算の使い方が合っているか分からない。
こういった場合は、求人原稿とIndeedの配信実績を一緒に見ることで、改善点が見えてくることがあります。
まずはどこから直せばいいのか分からない、という採用担当者さんは、ぜひ一度ご相談ください。
コラム担当者
名前 横井蘭
役職 営業部 課長代理
キャリアコンサルタント(国家資格)
新規営業・既存営業・自社採用面接・新人教育を務め、
幅広い業界のアルバイト・中途・新卒採用の採用課題に携わる。
求人媒体は全国エリアのWEBと紙面を主に取り扱い、募集職種も多岐に渡ります。
※700名以上の人事担当者と対話実績あり
職歴
2011年:株式会社エージェントに営業職として入社
2017年:主任職に昇格
2021年:国家資格 キャリアコンサルタント取得
2022年:Microsoft Office Specialist合格
Word2016、Excel2016、PowerPoint2016
2022年:課長代理職に昇格
2023年:健康管理能力検定3級(生活リズムアドバイザー)合格
2026年:「採用」を軸に幅を広げて活動中
主に、企業の人材に関わる課題解決に取り組んでいます。
活用ツールは、全国各地の求人媒体をはじめ、Indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジン、WEB広告、採用ホームページなど多岐にわたります。
採用活動のご提案だけでなく、採用成功に向けた運用支援や課題解決までを一貫してサポートしています。
これまでの営業経験とキャリアコンサルタントとしての知見を活かし、
「採用」を通じて、企業の成長と働く人のキャリア形成の両面を支援できる存在を目指しています。