2026.9.9
求人広告
応募数よりも、「辞めない採用」が重要な時代へ ──求人広告は、入社後のギャップをなくすための「採用設計」✨
こんにちは。株式会社エージェント営業部の川北です。
企業様から採用のご相談をいただく中で、「応募が来ない」「採用できない」といったお悩みはもちろんですが、「採用はできても、数週間もしくは数か月で辞めてしまう」というご相談をいただく機会も年々増えています。
採用活動では、応募数や採用人数に目が向きがちですが、私はそれ以上に大切なのは「採用した方が長く活躍できる環境をつくること」だと考えています。
なぜなら、早期離職が起きると、求人広告費だけでなく、教育コストや現場の負担、既存社員のモチベーション低下など、企業にとって見えないコストが積み重なってしまうからです。
だからこそ私は、求人広告を「応募を集めるための広告」ではなく、企業と求職者の認識をすり合わせ、入社後のミスマッチを防ぐための採用設計だと考えています。
✅採用課題は、条件ではなく「情報のズレ」にあることが多い
以前、あるホテル様から採用についてご相談をいただいたことがありました。
そのホテルは、利用されるお客様の8割以上がビジネス利用の日本人で、海外からの観光客はそれほど多くありません。一方で、求人を見た求職者からは「外国語を活かして働けそう」というイメージを持たれることが多く、外国語を使った接客を期待して応募されるケースが目立っていました。
もちろん、外国籍の方の採用そのものが課題だったわけではありません。実際には外国語を使用する機会はそれほど多くなく、企業様としては、お客様一人ひとりへの丁寧な接客やサービス品質の向上に共感してくださる方にも、幅広く応募していただきたいというご希望がありました。
まず私は、給与や休日、勤務時間、福利厚生などの募集条件を確認しました。
しかし、条件面に大きな課題は見当たりませんでした。そこで着目したのは、求人広告と採用ターゲットとの「認識のズレ」です。
求人には仕事内容や待遇は記載されていましたが、
・どのようなお客様が利用されるホテルなのか
・どのようなスタッフが働いているのか
・どのような接客やサービスを大切にしているのか
・一日の仕事の流れはどのようなものか
といった、求職者が「自分が働く姿」を具体的にイメージするための情報が不足していました。
そこで、求人原稿では、実際の利用客の特徴や職場の雰囲気、働くスタッフの人数や年齢構成に加え、ホテルが大切にしている接客スタイルや仕事のやりがいを具体的に盛り込みました。
その結果、ホテルが求める人物像に近い応募者の割合が改善し、より採用ターゲットに合った母集団形成につながりました。給与や待遇を変更したわけではありません。
改善したのは、「条件」ではなく、採用ターゲットが仕事を正しく理解し、自分に合った職場かどうかを判断できる情報設計です。
これは、他の業種の採用でも同じことが言えます。
例えば、製造工場の企業様からのご相談ではこのような話がありました。
「未経験歓迎」と記載しているにもかかわらず、応募数が伸びず採用に至らないという課題を抱える企業様。
実際に求人原稿を見ると、
・機械操作
・品質管理
・数値入力
など、企業にとっては日常業務であっても、未経験の求職者から見ると「自分にできるだろうか」と感じる言葉が並んでいました。ここで重要なのは、仕事内容を簡単に見せることではありません。重要なのは、応募をためらう要因(応募障壁)を一つずつ解消することです。
そこで、
・入社後の教育ステップ
・最初に担当する業務
・未経験入社が9割以上という実績
・未経験から活躍している社員のインタビュー
などを追加し、仕事を覚えていくプロセスがイメージできる求人へ改善しました。
業務の内容そのものは変えていません。しかし、「自分でも成長できそう」という安心感が生まれ、応募数が3倍以上に改善されました。
✅求人広告は、企業が伝えたいことを書くものではない
現在の求職者は、求人広告だけを見て応募しているわけではありません。Googleの口コミ、企業のホームページ、口コミサイト、SNSなど、さまざまな情報を比較した上で応募を判断しています。だからこそ、「アットホームな職場です」「風通しの良い会社です」といった抽象的な表現だけでは、企業の魅力は伝わりません。むしろ、実態以上によく見せる表現は、入社後の期待値とのズレを生み、早期離職の原因になることもあります。
求人広告で本当に大切なのは、企業が伝えたい情報を増やすことではありません。
求職者が安心して応募を決断するために必要な情報を整理し、正しく届けることです。
私は求人広告を作成する際、企業の魅力を探すだけではなく、「求職者は何に不安を感じるのか」「応募をためらう理由は何か」という求職者心理を整理しながら、訴求内容を設計することを大切にしています。
✅最後に
採用成功とは、応募数を増やすことだけではありません。企業と求職者の認識のズレを減らし、「この会社なら長く働けそう」と感じてもらえる採用活動こそが、結果として定着率の向上や採用コストの削減につながると考えています。
求人広告は企業を良く見せるための広告ではなく、企業と求職者をつなぐ最初のコミュニケーションです。
私はこれからも、一社一社の採用課題を整理し、採用ターゲットや求職者心理、地域特性まで踏まえた「採用設計」を通じて、採用だけで終わらない、定着まで見据えたご提案を大切にしていきたいと思います。
⭐プロフィール
川北 葉月
株式会社エージェント 営業部 サブリーダー職
2020年に株式会社エージェントへ入社。
東京支社での勤務を経て、同年より名古屋本社へ異動。
現在は名古屋市を中心に、飲食・サービス・製造・警備・通信など幅広い業界で、180社以上の採用支援を担当しています。
求人広告のご提案だけでなく、採用ターゲットの設計、求人原稿の改善、掲載後のデータ分析、採用戦略の見直しまで一貫して伴走し、「応募数」だけではなく「定着」まで見据えた採用支援を行っています。
私が大切にしているのは、企業が本当に採用したい人と出会い、その方が長く活躍できる採用を実現することです。現場へのヒアリングを通じて採用課題を整理し、求職者心理や地域特性を踏まえた採用設計をご提案しています。
フットワークの軽さと継続的な改善提案を強みに、「求人広告の営業担当」ではなく、採用について気軽に相談できるパートナーとして、企業様と長く伴走できる関係づくりを大切にしています。
⭐主な実績
■2022年10月 バイトル 第26期 グロス販売額個人アドバンスリーグCENTRAL 2Q 第3位
■2022年12月 営業部 サブリーダー職に就任
■2023年2月 バイトル 第26期 グロス販売額個人アドバンスリーグCENTRAL 4Q 第3位
■2023年4月 バイトル 第26期 グロス販売額個人アドバンスリーグCENTRAL 通期 第3位
⭐趣味
■スポーツ観戦(バスケットボール・サッカー)
週末は友人と一緒に試合を観戦し、会場の熱気を楽しんでいます。
先日のサッカーワールドカップを見て、いつか現地観戦するのがひそかな人生の目標です!
■ダンス
ダンス歴12年。ヒップホップ、ロックダンス、ブレイクダンスなど、さまざまなジャンルに取り組んできました。