2026.9.30
採用活動
原稿を直しても応募が来ない理由は、Indeedの「口コミ」にあるかもしれません
株式会社エージェントの戸塚です。
「原稿は磨いているはずなのに、なぜか応募が伸びない」――そんな感覚をお持ちの採用担当者様に、今日は少し視点を変えたお話をお届けします。
求人原稿をどれだけ磨いても応募が伸びない場合、原因は原稿の“外側”にあるかもしれません。結論から言うと、Indeedの企業口コミへの対応状況は、応募数を左右する見えない変数です。Indeed公式の発表によると、求職者は企業ページの滞在時間の27%以上を口コミの閲覧に使っており、さらに56%が「企業が口コミに積極的に返信していること」を応募の後押し材料として挙げています。原稿の中身をいくら改善しても、口コミへの対応が抜けていては、その努力の効果が半減してしまう可能性があります。本記事では、Indeedの口コミの仕組みから、低評価口コミへの向き合い方、今日から始められる返信の型まで、採用担当者が押さえておきたいポイントを解説します。
1. Indeedの「企業口コミ」とは何か
Indeedの企業口コミとは、現従業員・元従業員が企業ページ上に投稿する、5段階評価とコメントで構成された勤務先の評価情報です。
- 投稿できるのは主に現職・元職の社員。選考を受けた求職者が投稿するケースもあります
- 評価は「ワークライフバランス」「待遇・福利厚生」「定着率・昇進」「経営陣」「企業文化」など複数項目の5段階評価と自由記述コメントで構成されます
- 一定水準の評価が集まると、検索結果の求人情報に評価マークが表示され、他の求人より目に留まりやすくなるとされています
- Indeedで仕事を探す求職者であれば誰でも自由に閲覧できます
2. なぜ口コミが応募数を左右するのか
口コミは、求人原稿だけでは埋めきれない“入社後のリアルさ”を求職者に伝える情報源として機能しています。
- Indeed公式データ:企業ページを訪れた求職者は、滞在時間の27%以上を口コミの閲覧に費やしている
- Indeed公式データ:56%の求職者が「企業が口コミに積極的に返信していること」を、応募する後押し材料として挙げている
※上記2点はIndeedの公式リソースで公表されている数値です。ただし米国Indeedの公表データであり、日本国内のユーザー行動を対象にした調査ではない点にご留意ください。
- 特に未経験者を歓迎する製造・物流・運送・警備業界では、「実際にどんな人が働いているか」「入社後にギャップはないか」という不安が強く、口コミが原稿以上に信頼される情報源になりやすいと考えられます(現場の実感に基づく仮説です)
3. 低評価の口コミ、削除できる?できない?
Indeedの口コミは、原則として企業側の判断だけでは削除できません。
- 削除が認められるのは、Indeedのガイドラインに明確に違反する場合のみです(誹謗中傷、差別的・卑猥な表現、個人が特定される情報の記載、スパムや宣伝、名誉毀損、違法行為の申し立てなど)
- 該当する場合は、口コミページの「報告する」ボタンから違反項目を選択して申請します
- 「評価が低いから」「事実と違うと感じるから」という理由だけでは、削除対象にはなりません
- 削除を試みるより、次項で解説する“返信”によって誠実さを示すほうが、結果的に応募への影響は小さいと考えられます
4. 返信は「コメントを追加」から。今日からできる3つの型
Indeedの口コミには、企業ページの管理権限を持つ担当者であれば誰でも、口コミごとに公開で返信できます。
- 操作は各口コミの下にある「コメントを追加(返信)」から。返信は担当者個人名ではなく企業名で表示されます
- Indeedの公式ガイドラインでは、投稿者を特定するような情報の開示、脅迫的な表現、攻撃的なやり取りは禁止されています
- 型1(好意的な口コミ):感謝を伝え、コメント内で触れられた具体的なエピソードに言及する
- 型2(改善要望・中立的な口コミ):指摘内容を否定せず事実として受け止め、改善に向けた取り組みを一言添える
- 型3(感情的・攻撃的な低評価):公開の場では淡々と事実を述べるにとどめ、「よろしければ直接お話しさせてください」のようにオフラインでの対応に誘導する
5. 製造・物流・運送・警備業界で特に意識したいポイント
現場系の職種ほど、口コミは求人原稿以上に“入社後の実態”を伝える役割を担っています。
- 未経験者向け求人が多い業界ほど、「聞いていた話と違った」という早期離職の火種は、口コミという形で可視化されやすい傾向があります
- ドライバー・警備・製造ラインなど、勤務実態が原稿だけでは伝わりにくい職種ほど、口コミへの返信は原稿で語りきれない部分を補うコミュニケーション手段になり得ます
- 複数拠点・複数現場を抱える企業の場合、拠点ごとに口コミの傾向が異なることがあるため、返信担当を本社の採用担当に一本化するか、拠点ごとの窓口を明確にしておくと運用がぶれにくくなります
よくある質問(FAQ)
Q1. 自社の口コミを社員に書いてもらうよう依頼してもいいですか?
実際の勤務経験に基づく投稿であれば問題ありません。ただし、内容を指示する、対価を渡す、勤務経験のない人に依頼するといった行為はガイドライン違反となり、発覚した場合は口コミ全体の信頼性を損なうリスクがあります。
Q2. 返信は誰が担当するのが望ましいですか?
明確なルールはありませんが、採用担当・人事担当が窓口になり、拠点が複数ある場合は本社側で一元管理するか、拠点ごとの担当を明確にしておくと対応にばらつきが出にくくなります。
Q3. 口コミの評価が低いと、Indeed上の広告表示や応募数に直接的な悪影響がありますか?
Indeedが評価スコアを検索順位や広告表示に直接反映しているかどうかは、現時点で一次情報での確認ができていません。ただし公式データとして「口コミへの返信が応募意欲を高める」ことは示されているため、評価そのものより“対応しているかどうか”が影響する可能性が高いと考えられます(仮説です)。
Q4. 返信の頻度はどれくらいが目安ですか?
理想は投稿があるたびに都度対応することですが、体制上難しい場合でも、最低月1回は新着口コミの有無を確認する運用をおすすめします(実務上の目安であり、公式に定められた頻度ではありません)。
まとめ
- Indeedの企業口コミは、求職者が企業ページ滞在時間の27%以上を使って読んでいる情報源(Indeed公式データ)
- 56%の求職者が「企業が口コミに積極的に返信していること」を応募のプラス材料として挙げている(Indeed公式データ)
- 口コミは原則削除できない。ガイドライン違反が明確な場合のみ「報告する」から削除申請が可能
- 返信は各口コミの「コメントを追加」から、企業名でいつでも投稿できる
- 好意的な口コミには感謝を、改善要望には事実確認と前向きな姿勢を、感情的なやり取りはオフラインへ誘導するのが基本の型
- 未経験者が多い製造・物流・運送・警備業界ほど、口コミは原稿で語りきれない“入社後のリアル”を補う手段になり得る
執筆者プロフィール
株式会社エージェント パフォーマンス・マーケティング事業部
シニア・リクルーティングストラテジスト 戸塚 龍
2004年、製造系人材会社にてキャリアをスタート。自社求人サイトの企画・運用を通じてデジタルマーケティング領域へ参入。2012年、Indeed普及の黎明期より運用を開始し、国内屈指の先行者として膨大なノウハウを蓄積。2017年・2018年には、Indeed Explore in 名古屋に連続登壇しました。
2021年に株式会社エージェントへ入社後、Indeedシルバーパートナー、そして2024年には上位ランクであるIndeedシルバープラスパートナーへの昇格に貢献。
「AI×データ×職人芸」を信条とし、Indeed・求人ボックス等の運用に加え、SEO(ビッグワードでの検索1位獲得実績あり)やGEO、生成AIを活用したクリエイティブ制作まで、最新技術と現場の泥臭い運用を融合させた戦略を得意とします。単なる広告枠の消化に留まらず、ROI(投資対効果)を最大化させる採用成功の戦略設計をクライアントと共に推進しています。