2026.7.15
求人広告
Indeedで応募が集まらない理由は「募集条件」ではなく「書き方」かもしれません ~物流倉庫・製造業の派遣会社が見直したい、ターゲット別求人広告の作り方~
「応募が来ないから時給を上げたい」
物流倉庫・製造業を中心とした派遣会社の採用担当者様から、このようなご相談をいただくことが多くあります。
確かに時給は応募数を増やすための重要な要素です。しかし、15年以上にわたり物流倉庫・製造業を中心とした派遣会社の採用支援に携わる中で、時給を上げる前に見直すべきポイントがあると感じています。それが「求人原稿」です。
特にIndeedでは、募集条件が同じでも原稿の見せ方によって応募数が大きく変わることがあります。
今回は、愛知・岐阜・三重エリアの物流倉庫や製造業の派遣会社の求人募集を例に、
ターゲット別の求人原稿改善のポイントをご紹介します。
【1.同じ仕事でも、応募者が求める情報は違う】
例:倉庫内でのピッキング作業 の場合
企業側から見れば仕事内容は同じですが、求職者によって仕事探しで重視するポイントは大きく異なります。
・子育てと両立したい主婦層
・安定した収入を求める若年層の男性
・夜勤で効率よく稼ぎたい方
・定年後の仕事を探しているシニア層
当然ですが、それぞれの属性によって知りたい情報は異なります。
採用担当者様も、頭では分かっていても、日々の業務や案件対応を優先する中で、
原稿のメンテナンスまで手が回っていない場合もよくあります。
実際の求人原稿を見ると、「未経験歓迎」「高時給」「簡単作業」といった内容だけで構成されているケースも未だに多く見られます。
もちろん間違った内容ではありません。しかし求職者からすると、「結局どんな仕事なのか」「自分に向いているのか」が分かりづらく、応募をためらう要因になってしまいます。
【2.求人原稿は、誰に向けて募集するのかを明確にすることが重要】
事例① 主婦層を採用したい場合
【NG例】
倉庫内でのピッキング作業
未経験歓迎
高時給1,200円
【改善例】
お子様の学校行事や急なお休みにも柔軟に対応可能。
9時~15時勤務も相談できます。
扱う商品は日用品中心のため、重量物はほとんどありません。
主婦層は時給だけでなく、家庭との両立や休みの取りやすさ、体力面の負担も重視します。こうした不安を先回りして解消することが応募につながります。
事例② 若年層の男性を採用したい場合
【NG例】
自動車部品の製造スタッフ
未経験歓迎
長期安定
【改善例】
現在20代の男性スタッフが多数活躍中。
未経験からスタートした社員も多く、入社後は先輩スタッフが丁寧にサポートします。
資格取得支援制度もあり、将来的なキャリアアップも可能です。
若年層は仕事内容だけでなく、「どんな人が働いているのか」「将来につながる仕事なのか」も重視しています。職場環境や成長できる要素を伝えることが重要です。
事例③ 夜勤希望者を採用したい場合
【NG例】
夜勤スタッフ募集
高時給
【改善例】
22時以降は深夜手当支給。
日勤帯より効率よく収入を確保できます。夜間は電話対応や来客対応がなく、作業に集中しやすい環境です。
夜勤希望者には、収入面や働きやすさなど夜勤ならではのメリットを具体的に伝えることが重要です。
【3.物流倉庫・製造業の求人では「具体性」が特に重要】
物流倉庫や製造業の仕事は、求職者にとって仕事内容をイメージしづらい職種でもあります。
例えば「検査業務」と書かれていても、何を検査するのか?立ち仕事なのか座り仕事なのか?どれくらいの大きさの商品なのか?までは伝わりません。
そこで、
「手のひらサイズの自動車部品にキズがないかを目視で確認する作業」
「ハンディ端末を使用し、日用品を棚から集めるピッキング作業」
など、実際の作業内容を具体的に記載することで、求職者は自分が働く姿をイメージしやすくなります。
Indeedでは特に、このような具体性が応募率に影響することが多いです。

【4.原稿改善だけで応募数が大きく変わった事例】
実際に私が担当した東海エリアの派遣会社様の事例を共有します。
事例
愛知県の自動車関連工場や大手物流センターの案件を中心に、
常時50~100件前後の求人をIndeedへ掲載。
当初の求人原稿は、「未経験歓迎」「高時給」「簡単作業」といった汎用的な表現が中心でした。
そこで各案件ごとに採用したいターゲットを整理し、主婦層向けには家庭との両立のしやすさ、若年層向けには職場環境や将来性、夜勤希望者向けには収入面のメリットなど、訴求ポイントを見直しました。
また仕事内容についても、「軽作業」「製造補助」といった表現だけでなく、「自動車部品の目視検査」「日用品のピッキング」「ハンディ端末を使用した仕分け作業」など、実際の作業がイメージできる内容へ改善しました。
その結果、月ごとの変動はあるものの、年間平均で見ると応募数は月3件前後から月10件前後へ増加。
採用者も、それまでゼロの月も多かった状況から、毎月2名程度の採用につながるようになりました。現在は定着率改善を次なる課題に掲げています。
もちろん時給や勤務地などの条件も重要です。しかし、同じ仕事でも伝え方を変えるだけで求職者の反応は大きく変わることがあります。
【5.まとめ】
物流倉庫や製造業の派遣会社の募集では、時給や仕事内容だけで差別化することが難しくなっています。
だからこそ重要なのが、「誰に来てほしいのか」を明確にし、その人が知りたい情報を求人原稿に盛り込むことです。
主婦層、若年層、夜勤希望者など、ターゲットによって響く言葉は異なります。
応募が集まらないと感じたときは、掲載媒体や予算を見直す前に、まずは求人原稿を見直してみてはいかがでしょうか。応募が集まらないのに予算を上げても効率が悪いです。
ゼロに何をかけてもゼロのままです。
Indeed運用において、原稿改善は最も取り組みやすく、効果が期待できる改善策の一つです。
コラム担当者
名前 横井蘭
役職 営業部 課長代理
キャリアコンサルタント(国家資格)
新規営業・既存営業・自社採用面接・新人教育を務め、
幅広い業界のアルバイト・中途・新卒採用の採用課題に携わる。
求人媒体は全国エリアのWEBと紙面を主に取り扱い、募集職種も多岐に渡ります。
※700名以上の人事担当者と対話実績あり
職歴
2011年:株式会社エージェントに営業職として入社
2017年:主任職に昇格
2021年:国家資格 キャリアコンサルタント取得
2022年:Microsoft Office Specialist合格
Word2016、Excel2016、PowerPoint2016
2022年:課長代理職に昇格
2023年:健康管理能力検定3級(生活リズムアドバイザー)合格
2026年:「採用」を軸に幅を広げて活動中
主に、企業の人材に関わる課題解決に取り組んでいます。
活用ツールは、全国各地の求人媒体をはじめ、Indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジン、WEB広告、採用ホームページなど多岐にわたります。
採用活動のご提案だけでなく、採用成功に向けた運用支援や課題解決までを一貫してサポートしています。
これまでの営業経験とキャリアコンサルタントとしての知見を活かし、
「採用」を通じて、企業の成長と働く人のキャリア形成の両面を支援できる存在を目指しています。