2024.10.30
AI
「生成AI」とかけまして「合格発表の日の受験生」と解く。その心は?
「求人を出したい」と検索してたどり着いた方や、何気なく弊社ホームページを訪れた方、はじめまして!
そして、弊社ホームページを以前ご覧になった方、再度のご訪問、誠にありがとうございます!
弊社、株式会社エージェントは、indeedやバイトル、マイナビ、dodaなどの求人広告を取り扱う求人広告代理店です。
愛知県名古屋市で18年以上、さまざまな企業様の採用のお手伝いをさせていただいております。
さて、今回のコラム担当は、数々のクセ強コラムを世に生み出してきました制作の竹田です。
腕によりをかけて作ったこの戯れ書きに、しばしお付き合いいただけますと幸いです。
猛暑日の連続だった夏も終わり、季節は早くも11月の晩秋へと移り変わろうとしています。
秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋といろいろありますが、「芸術の秋」も忘れてはなりません。
僕自身、デザイナーという業務も担当しているだけに、芸術というものにどんどん触れていこうと思っている昨今です。
といわけで、最近ある筋から日本の伝統芸術のひとつ「落語」を教えてもらいましたので、この場を借りて披露したいと思います。
【マリトッツォこわい】
あるところに、怖いものが何もないと豪語するイタリア人の男性、アントニオがいました。
彼は友人たちとカフェでワインを飲みながら話をしていました。
友人たちはアントニオの豪語を信じられず、どうにかして怖がらせようと考えます。
友人のルイージが言います。
「アントニオ、本当に怖いものはないのかい?」
アントニオは胸を張って答えます。
「もちろんだ!蛇でも幽霊でも、何でもかかってこい!」
友人たちは次々と自分たちの怖いものを挙げ始めます。
マルコは「スパゲッティがうまく茹で上がらなかったら怖い」と言い、ルイージは「ピザオーブンが壊れたら怖い」と言います。
しかし、アントニオはどれも怖くないと言い張ります。
すると、アントニオはふと真剣な顔をして言います。
「実は、マリトッツォが怖いんだ。」
友人たちは驚きます。
「マリトッツォ?あのクリームたっぷりの甘いパン?」
アントニオは頷きます。
「そうだ。あのクリームのたっぷり詰まったマリトッツォが怖くてたまらないんだ。」
友人たちはニヤリと笑い、アントニオを驚かせるための計画を立てます。
彼が昼寝をしている間に、大量のマリトッツォを彼の周りに並べておきます。
やがてアントニオが目を覚まし、マリトッツォの山を見つけます。
彼は一瞬驚いたような顔をしますが、次の瞬間にはにやりと笑い、マリトッツォを一つ手に取ります。
「うまそうだな!」と言って、マリトッツォを一口でぱくり。
実は、アントニオが「マリトッツォが怖い」と言ったのは嘘で、本当は大好きだったのです。
彼は友人たちを出し抜くためにわざと怖がるふりをしたのでした。
友人たちは呆然とし、アントニオのずる賢さに笑い出します。
「やられたな、アントニオ!」
「お前には勝てないよ!」
アントニオはにやりと笑い、残りのマリトッツォも楽しそうに食べ始めます。
~おしまい~
いかがでしたでしょうか?渾身のイタリアン落語。
えっ?どこかで聞いたような内容だったって?
ゴホツ。ゴホ、ゴホッ。
あ、持病の”ひざがしらむずむず病”が発生して、咳が止まらなくなりました…。パンダの画像を見ながら今しばらくお待ちください。
【種明かしはジローラモの後で】
そうです。
勘の良い方はお気づきになられたかと思いますが、このイタリアン落語、ベースは古典落語の「まんじゅうこわい」です。
そして、イタリア風にアレンジしてくれたのが、イタリアが誇る”ちょい悪オヤジ”パンツェッタ・ジローラモさんではなく…
生成AIです!
生成AIとは、コンピュータが学習したデータをもとに、新たなデータや情報をアウトプットする技術のこと。
「Chat(チャット)GPT」「Gemini(ジェミニ)」「Adobe Firefly」「Canva」「SGE」「Midjourney」などがその代表格です。
2022年11月30日に公開された対話型AI「Chat GPT」を皮切りに、短期間で急速にブームが到来しました。
そんな生成AIですが、「0から1を生み出す」性質が特徴的です。
仕組みを簡単に説明すると…
まず、ディープラーニングという技術を用いて、人間が作成したコンテンツのデータセットからパターンと関係性を学習。
その後、学習したパターンを基に新しいコンテンツを生成します。
AI自身が自ら学習し続け、人間が与えていない情報やデータさえもインプットし、新たなアウトプットを返すという仕組みです。
そんな生成AIのひとつ「Chat GPT」に、「落語の”まんじゅうこわい”をイタリア風にしてください」と頼んだ結果、こうなりました!
しかも2~3分程度で、この文章が出てきたのだから驚きです。
一晩でデスノートを完璧に複製できると言われている伝説のジェバンニさんもびっくりのスピード感!
まさに「新世界の神」ですね!
ゴホツ。ゴホ、ゴホッ。
あ、持病の”ひざがしらむずむず病”が発生して、咳が止まらなくなりました…。コアラの画像を見ながら今しばらくお待ちください。
さて、勘の良い方はお気づきだと思いますが…
「マリトッツォこわい」は、「まんじゅうこわい」と比べると何かが足りません。
というか、そもそも「まんじゅうこわい」って、何それ美味しいの?という方のために、軽く説明しておきますと…
暇を持て余した若者が、それぞれを怖いものを言い合っていました。
幽霊やらクモとか蛇とかをそれぞれが挙げていくなか、「まんじゅうがこわい」と、ある男が言い放ちました。
「ウ・ソ・だ・ろ…」と思った若者たちは、その男が寝ている隙に、大量のまんじゅうをその男の枕元にばらまきました。
当然、男が朝起きると、枕元には大量のまんじゅうが!
男は「こわいこわい」と言いながら、まんじゅうを美味しそうに平らげました。
実は、まんじゅうは、その男の好物でした。
当然、若者たちは怒り狂い、その男に問い詰めます。
「おい、お前の本当に怖いものは何だ」と。
そしたら、その男がドヤ顔で「今度は、アツアツのお茶がこわい」。
という笑い話です。
もうお分かりですね。
生成AIが作ったイタリアン落語には、”オチ”がありません。
「今度は、食後のエスプレッソがこわい」的な。
実は「マリトッツォこわい」の他にも、生成AIに落語の作成を依頼していました。
「まんじゅうこわい」をフランス風にした「マカロンこわい」や、ハワイ風にアレンジした「マラサダこわい」など。
同じような内容なので割愛しますが、やはり2~3分程度で形にしてくれます。
それでも、「カフェオレがこわい」とか、「コナコーヒーがこわい」といったオチが作られることはありませんでした。
「生成AI」とかけまして「合格発表の日の受験生」と解く。
その心は、「おち(オチ)つかない」。
お後がよろしいようで。
ゴホツ。ゴホ、ゴホッ。ぬんべりッ、ゴホ、ゴホッ。
あ、持病の”ひざがしらむずむず病”が発生して、咳が止まらなくなりました…。スローロリスの画像を見ながらお待ちください。
さて、勘の良い方はお気づきになられたかと思いますが…
これらのおもしろ動物画像、実は「MyEdit」という生成AIアプリによる作品です。
「バスケがしたいパンダ」
「野球の守備に就くコアラ」
「新聞配達するスローロリス」
これ、まともに人間が作ろうとするとかなりの労力です。
それを、ものの2~3分で対応してしまう生成AI…。
まあ、優良なだけに、当然有料ツールなんですけどね(笑)
Web・IT技術の発展には、本当に目を見張るばかりです。
この男性や、
この女性も生成AIによる作品です。
我々は、ただ、「40代の日本人男性を作ってください。」「20代の日本人女性を作ってください。」とお願いするだけ。
無料や有料の画像画像サイト等もありますが、バリエーションが限られてしまうのが難点でした。
AIで生成するという選択肢ができたことは、広告の作り手として、非常に喜ばしいことでもあります。
とはいえ、「求人広告用画像です。職種はタクシードライバー。20代の若手が欲しいです。いい感じの画像を作ってください。」
という条件を伝えても…
こうなってしまいます…。
特に言語面(アメリカで開発された生成AIなので…)ですが、生成AIは、全てを完璧に作ってくれるわけではありません。
だからこそ、我々デザイナーは、生成された画像を取捨選択しつつ、何を足せばということを考えて仕上げを行います。
どうやったら求職者が応募したくなるような求人広告画像にできるかということを念頭に置いて。
AIの進化に負けないよう、我々も広告代理店の社員として学び続けていきますので、今後とも宜しくお願い致します。
みなさまの採用活動に必要不可欠な取引先となるように…。
甘~いスイーツに合うエスプレッソを提供できるように…。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
でわでわ、次回のコラムもお楽しみに♪
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~コラム担当 竹田について~
<略歴>
▼2013年8月
株式会社エージェントに入社
▼2017年12月
制作部 リーダー職に昇格
▼2022年12月
制作部 チームリーダー職に昇格
<実績>
求人広告デザイナーとして、1万本以上の原稿制作に携わる。
また、企業パンフレットやポスター、販促チラシといった商業制作物においても、多数の実績あり。以下列挙します。
■販促ポスター
…名古屋市内の老舗喫茶店ほか
■会社パンフレット
…愛知県内の大手製造系企業ほか
■ロゴ制作
…愛知県内の介護系企業
他、名刺制作等多数あり。
デザインという手法で、求人採用はもちろんのこと、集客やブランディングといった面でもお手伝いさせていただきます。
是非、ご連絡をくださいませ。
TEL:052-462-8255
お待ちしております。