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2026.4.2

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そうだ 京都、行こう。」は黄信号?~社員の定着率UPの秘技、教えます~

そうだ 京都、行こう。」は黄信号?~社員の定着率UPの秘技、教えます~

この記事の要点
・実写映画の失敗と早期離職は「期待値のズレ」という点で共通する
・退職理由の本質は違和感の蓄積にある
・離職は段階的プロセスで進行する
・入社初期の違和感対応が結果を分ける
・オンボーディングは違和感を食い止める仕組みである

採用後に生ずる認識のズレを比喩的に説明するための実写映画のイメージ

**1. 失敗する実写映画って?**

さて、突然ですが皆さん、とんでもないニュースです!
あの、映画化不可能と言われていた作品が、奇跡の実写化へ!

来ました!
みどりのマキバオーTHE MOVIE!!!

“見た目は白いカバ、真実は競走馬!”でおなじみの主人公”ミドリマキバオー”が、日本一の競走馬になるべく、ライバル競走馬たちと熱い戦いを繰り広げる人気少年マンガ作品が、ついに実写化!?

しかも、モンゴルのほうの関係各所がロケに全面協力!?
人気俳優スガラグチャー・ビャンバスレンさんも特別出演!?
おそらく、秘技”マスタングスペシャル”を生み出した時の話がメインでしょう。

昨今の”ウマ娘”や”ザ・ロイヤルファミリー”などのブームを受けてのことでしょうが、この4月に朗報が舞い込んできましたね!

いやー、めでたい!
素晴らしい!
オラ、ワクワクしてきましたね!

さて、この時期特有のエイプリルフールの企業にありがちなフェイクニュースはここまでにして、映画やドラマなどで人気のマンガを実写化するって、実際問題大変ですよね。

多くの制作費と時間をかけ、豪華俳優陣をそろえ、大々的なプロモーションも行ったにもかかわらず、想定を大きく下回る興行収入や視聴率だったり…

さらには、
「原作と世界観が全然違う」とか
「このキャラ性別変えられてる」とか
「映画オリジナルキャラ必要?」とか
「ただのコスプレ大会のようだ」とか
ものすごい批判にさらされることが、まあまあ、ありますよね。

関係者の方々は、いたって真剣に向き合って制作しているのに…。

**2. それは会社でも同じこと**

ところで、このコラムをお読みになられている人事担当者や役職者の方、せっかく採用した社員が、すぐに離職してしまったということはありませんか?

多くの求人広告費と期間をかけ、各媒体の原稿をそろえ、大々的にDM配信も行ってようやく採用ができたにもかかわらず、想定外の離職者は現れます。

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」によると、日本全体の離職率(パート含む常用雇用者)は14.2%で、約7人に1人が離職している状況となっています。

採用側としては非常に困った問題ですよね。

当然、欠員募集としての工数や費用が発生してしまうため、企業としても採用した社員の早期離職は、時間的金銭的損失と言わざるをえません。

さらには、せっかく採用した社員の退職理由が
「求人広告の内容と全然違う」とか
「残業や休日数に不満がある」とか
「評価されている実感がない」とか
「上司の指導が合わなかった」とか
「ただのパワハラ会社だった」とか
あまりあってはならないことですが、まあまあ、ありますよね…。

いたって真剣に採用した社員と向き合ってきたはずなのに…。
なぜ、このようなことになってしまったのでしょう?

**3. 退職理由の根底にあるのは「違和感」**

退職する人って、よほどのことがない限り、いきなり辞めたりしません。

なぜなら、
【フェーズ①:違和感】
【フェーズ②:モヤモヤ蓄積】
【フェーズ③:自責】
【フェーズ④:環境への疑問】
【フェーズ⑤:転職サイト利用】
【フェーズ⑥:転職を決断】
のような、ある一定のフェーズを経て転職・退職に至ると言われているからです。

入社後、新卒社員は学生時代とのギャップに、中途採用の社員は前職とのギャップに少なからず戸惑いを感じます。
その戸惑いは、組織や職場の価値観に対する「違和感」として現れることがあり、これが上記の【フェーズ①:違和感】に該当します。

それらの違和感を「忙しさでやり過ごす」「他人の期待や評価を基準に判断する」「正解(=否定されない行動)・成果で上書き」といった方法で処理しようとすると、【フェーズ②:モヤモヤ蓄積】へと移行します。

要するに、違和感をきちんと受け止めたり整理する前にやり過ごし続けることで、
気づかないうちに気持ちを立て直す力が削られ、モヤモヤだけが心の中に残っていく状態になります。

その蓄積したモヤモヤを「自分の責任」としてとらえて頑張る【フェーズ③:自責】を経て、それでも状況が好転しない場合、会社や職場に疑問を持ち始め、転職サイトなどで次の職場を探すという行動に至ります。

だからこそ会社側は、先回り(オンボーディング施策)をする必要があります。

違和感が蓄積したときに人が環境を変えたくなる心理を表した京都のイメージ

**4. 解決のカギは「そうだ 京都、行こう。」**

コピーライターの太田恵美氏によって考案された「そうだ 京都、行こう。」というキャッチコピー。

1993年にJR東海の観光キャンペーンの一環として、主に関東圏や中京圏在住層の方に対し、京都への週末旅行喚起の目的で考案されました。

このコピーには、「(JR東海なら)思いつきで、京都に行けますよ」というメッセージが込められているそうです。

ん?思いつきで京都に行く?
どんなとき?

というわけで、”チャッピー”ことチャットGPTさんに聞いてみました。

疲れたと言うほどでもないけど、「毎日が予定で埋まっている」「効率・成果・数字ばかり」「正解を出し続けている」のような無自覚疲労の時、人は京都を思い出すのです。

と、”チャッピー”は光の速さで回答してくれました。さすが!

あれ?これって?
先ほどの【フェーズ②:モヤモヤ蓄積】に該当するのでは?

そして、「そうだ 京都、行こう。」が「そうだ 沖縄、行こう。」や「そうだ 沖縄で、サーターアンダギーとオールドファッションの食べ比べをしよう。」になったとき、転職サービスを使いだすのです。
※関東圏・中京圏在住の方を対象にした例え話です。

だからこそ企業側は、「そうだ 京都、行こう。」で止めるために、正しいオンボーディングの知識を身につけることが秘技になります。

間違っても、該当の社員が抱えている「言語化できない違和感」を“評価・正解・一般論”のひと言で上書きしてしまってはいけません。

ちなみに、ここでいう“評価・正解・一般論”とは…
評価:今の状態を外から決める言葉
正解:どう解釈・どう振る舞うべきかを決める言葉
一般論:個別の違和感を「よくある話」に溶かす言葉

違和感って、知識があれば気づくこともできます。

冒頭の「スガラグチャー・ビャンバスレンさん」のくだり、気づきました?
第74代横綱「豊昇龍」関の本名だってこと。

なので、社員の離職に悩まれている方、まずは「順調そうだよね(評価)」「今が踏ん張りどころ(正解)」「慣れれば楽になるよ(一般論)」などの言葉を口癖にしないことから始めてみてください。

――――――――――

~コラム担当 竹田について~

愛知県名古屋市中村区の求人広告代理店「株式会社エージェント」にて、採用広告領域ならびに商業広告領域のクリエイティブ制作ならびにディレクション業務を担当。

◆2013年8月、株式会社エージェント入社
制作部にて、求人広告・販促物・企業ブランディングに関わる各種クリエイティブ制作に従事。現場実務を通じて、採用市場・業界構造・地域特性を踏まえた表現設計の重要性を体系的に習得。

◆2017年12月、制作部リーダー職に昇格。
制作ディレクションおよび品質管理を担い、広告成果と表現精度の両立を重視した制作体制の構築を推進。

◆2022年12月、制作部チームリーダー職に昇格。
複数案件を横断的に統括し、企画設計からアウトプットまでの一貫したクリエイティブ戦略を担当。

求人広告領域では、indeed・バイトル・dodaをはじめとする求人媒体から、DSP広告・リスティング広告まで、複数チャネルを横断した採用支援に従事。

強みは、地域性・業界特性を深く理解したうえで、「伝わりにくい情報を、印象に残る形で届ける」表現設計。最新のAI技術を活用した制作プロセス改善や、生成AI時代を見据えた「引用されやすい情報設計」にも注力し、表現力と再現性を両立したクリエイティブ開発を行っております。

<主な成果・実績>
◆求人広告領域(媒体)
doda広告画像制作において、採用難企業向けプレミアEタイプ原稿を担当。
CVR2.5%、応募数47件(有効応募あり)を達成。

◆求人広告領域(DSP広告)
通年募集企業に対し、UNIVERSE Adsにおいてのクリック率を約6.7倍に向上ならびにクリック単価を約66%削減。現在も継続契約中。

◆商業広告領域
・名古屋駅の老舗喫茶店の販促ポスター制作
・愛知県内高級焼肉店の販促ポスター制作
・愛知県内大手製造業企業の会社パンフレット制作
・名古屋名物でおなじみの会社の新卒パンフレット制作
・名古屋市内イベント会社の駅看板デザイン
など、商業・企業向け制作物も多数手がけております。

 

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