株式会社エージェントWEB運用課、ディレクターの戸塚龍です。

採用キャリア10年以上の経験を持つ皆様は、数多くの求人媒体やプラットフォームを駆使してきたことでしょう。その中で、なぜここ数年でIndeedがこれほどまでに注目され、選ばれているのでしょうか？一時的なトレンドか、それとも持続的な成功を可能にする確固たる理由があるのか。このコラムでは、Indeedの強みや他媒体との比較、具体的な運用のポイントに焦点を当て、その選ばれる理由を徹底追及します。皆様がすでに持つ知識に加え、さらに深い視点での理解を提供します。

1. 求人広告の進化と市場の変化
まず、求人広告の進化に目を向けてみましょう。10年前と比べ、求職者の行動やニーズ、そして広告の効果測定手法が劇的に変わっています。従来の求人媒体では、求人掲載期間に依存し、掲載料の一括前払いが一般的でした。しかし、求職者の行動がよりオンラインにシフトし、特にモバイルユーザーが増加するにつれ、求人情報もリアルタイムに更新されることが重要になってきました。ここで、Indeedのリアルタイム検索エンジンとしての強みが際立ちます。

2. Indeedが持つ強力な求人検索エンジン
Indeedの最大の強みは、求職者があらゆる業界・職種の求人情報を一箇所で簡単に見つけられるという点です。リクナビやマイナビなどの従来型の求人サイトとは異なり、Indeedは「検索エンジン」としての性質を持っています。これは、Googleのようにクローリング技術を使い、世界中の求人情報を集約し、求職者に提供するためです。

3. 知名度とアクセスの強み
Indeedは世界中で利用され、月間の訪問者数は数億人規模。これにより、多くの企業が全国的・世界的なターゲットにリーチできるようになります。Google for Jobsの登場で検索エンジンからのトラフィックも増え、求職者が求人を見つけやすくなる環境が整いました。このアクセス数は、単に掲載しただけで求職者に届く可能性が非常に高いことを意味します。

4. 求職者行動データに基づくAIの最適化
IndeedのAI技術は、求職者の行動をもとにパーソナライズされた求人提案を行う点でも優れています。クリックや応募のデータを分析し、求人情報を最適化することで、より高い応募率を実現します。これにより、求職者と求人のミスマッチを減らし、効率的な採用活動が可能になります。

5. 「無料掲載」と「スポンサー求人」の柔軟性
採用担当者にとって、広告コストは常に頭の痛い問題です。Indeedでは、求人情報を無料で掲載することができ、スポンサー求人として優先的に表示させるための有料オプションも用意されています。この「無料で始めて、必要に応じて費用を投資する」という柔軟なモデルは、多くの企業が低リスクでIndeedを試すきっかけとなっています。

6. PPC（クリック課金）モデルの効率性
他の求人媒体と異なり、IndeedはPPC（クリック課金）モデルを採用しており、無駄な費用を抑えながらターゲットにリーチできます。特に、急な人材需要が発生した場合や、特定の求人ポジションに対して迅速に対応したい時に、広告をスピーディに出稿し、結果に応じてコストを調整できる点は大きな強みです。逆に、掲載期間型の媒体は、コストが一定であるため、応募が少ないと無駄が生じるリスクが高くなります。

7. スポンサー求人の競合優位性
Indeedのスポンサー求人は、求人情報が検索結果の上位に表示されるだけでなく、ターゲットに合った求職者に優先的に表示されるため、競合他社との間で優位に立つことができます。リクナビやマイナビなどの従来型の媒体では、掲載枠が決まっているため、同じ業界・同じ地域で競合企業が多い場合には、求職者の目に留まるまでに多大な広告費がかかることがあります。この点でIndeedのスポンサー求人はコスト効率が良く、特に採用が難しい職種においては非常に効果的です。

8. 求職者とのマッチングを高めるアプローチ
Indeedは、求人情報の掲載だけにとどまらず、企業と求職者を効果的に結びつけるための様々な仕組みを導入しています。このアプローチにより、単なる求人広告の掲載ではなく、より精度の高いマッチングを可能にし、応募率や採用の質を向上させています。

9. スマートなターゲティング機能
Indeedの求人広告は、求職者の検索行動や応募履歴に基づき、最適な求職者に自動的にターゲティングされる仕組みが組み込まれています。企業側が細かい設定を行わなくても、AIが自動的に求人情報を求職者に最適化して表示します。これにより、ターゲット層に対する無駄な広告表示が減り、応募の精度が向上します。
また、業界ごとや地域ごとのターゲティング精度も向上しており、特定地域での採用に強いニーズがある企業にとって非常に有効です。

10. モバイル対応の強化
現代の求職者はスマートフォンを活用して求人を探すことが一般的となっています。Indeedは、モバイル環境でのユーザー体験を大幅に改善しており、求職者が手軽に求人検索や応募ができるように設計されています。モバイルでの使いやすさは、応募率を高める大きな要因となっており、企業にとっても重要なメリットとなります。特に、外出先や移動中に求職活動を行うことが多い求職者にとって、モバイル対応の優れたプラットフォームは非常に魅力的です。

11. データ分析と改善サイクルの重要性
経験豊富な採用担当者であれば、データに基づく採用活動の重要性を理解していることでしょう。Indeedは、クリック数、応募数、求人の表示回数など、様々なデータをリアルタイムで提供します。これにより、求人広告の効果を定量的に把握し、必要に応じて迅速に改善策を講じることが可能です。

12. リアルタイムの効果測定
求人広告がどれだけクリックされているか、どのキーワードで検索されているか、そして応募に至ったかどうかをリアルタイムでモニタリングできるため、広告運用の調整が柔軟に行えます。従来型の求人媒体では、このような詳細なデータをリアルタイムで得ることは難しく、Indeedの優位性が際立ちます。

13. キャンペーンの最適化
データを活用して、キャンペーンの途中でも予算やターゲット設定を調整し、コストパフォーマンスを最大化できます。これにより、短期的な採用ニーズに迅速に対応し、かつ長期的なブランド認知向上にもつなげることが可能です。

結論
Indeedが選ばれる理由は、その優れた求人検索エンジン機能、柔軟な広告運用モデル、そして求職者に対する多様なアプローチ方法にあります。採用キャリア10年以上の経験を持つ皆様にとって、Indeedは単なる「求人広告媒体」の枠を超え、データドリブンで戦略的な採用活動を支える強力なツールであることがわかるはずです。

今後の求人市場がさらに変化する中で、Indeedをどのように最大限に活用するかが、企業の採用成功を左右する鍵となるでしょう。

コラムライター
戸塚 龍（Ryu Totsuka）
WEB・運用ディレクター
2004年に製造系派遣会社に入社しキャリアをスタート。
その後、2010年から製造系求人サイトの企画・運用に携わり、
デジタルマーケティング業務に本格的に取り組みました。
調査、分析、企画、運用、検証を通じて、
特に集客広告やデータ解析、制作分野で幅広い経験を積んできました。
2012年からはIndeedの運用を開始し、
2015年には求人ボックスの運用も加わりました。
2016年にはドライバー系求人サイトのディレクションとプロモーションに関与。
2017年と2018年には、Indeed Explore in 名古屋にてゲストスピーカーとして登壇しました。
2021年に株式会社エージェントに入社し、
2022年にはシルバーパートナーに昇格。デジタルマーケティングと求人サイト運用での知見を活かし、お客様の成功を全力でサポートいたします。