株式会社エージェントWEB運用課、ディレクターの戸塚龍です。

求人を出しても思うように応募が集まらない…。そんな悩みを抱えている企業様は多いでしょう。特に、Indeedを活用した求人広告はシンプルなプラットフォームながら、その効果を最大限に発揮するには戦略が必要です。このコラムでは、Indeedで応募率（CVR）を向上させるための求人票作成の5つの秘訣と、広告運用を成功させるための2つの方法を詳しく解説します。この記事を参考に、より多くの応募者を獲得できる求人広告の作成に役立ててください。

1. 求人タイトルはシンプルかつ具体的に

Indeedで最も重要な要素の一つが「求人タイトル」です。求人タイトルは求職者が最初に目にする部分であり、興味を引かなければスルーされる可能性が高くなります。求人タイトルは次のポイントを押さえて作成しましょう：

シンプルでわかりやすい：長すぎるタイトルや専門的すぎる言葉を避け、誰でも理解できる言葉を使います。例：「営業職募集」よりも「法人向け営業職／月給30万円以上／土日休み」など、具体的に。

役職や条件を明確に：求職者が求める情報は給与や勤務形態、福利厚生です。役職や条件を明記し、期待値をはっきりさせましょう。「〇〇部門マネージャー募集」などの役職だけでなく、「リモートワーク可」「完全週休2日制」などの条件もタイトルに盛り込みます。

キーワードを入れる：求職者が検索しやすいように、業界特有のキーワードや職種名を入れましょう。これにより、求職者がIndeedの検索バーに入力した際にあなたの求人が上位に表示されやすくなります。

2. 仕事内容は詳細かつ魅力的に描写する

次に、求人票内の「仕事内容」セクションでは、できるだけ詳細かつ具体的な内容を記載します。求職者にとって、この情報がその仕事に興味を持つかどうかの決め手になることが多いためです。

業務内容を具体化：例えば、「営業活動」だけではなく、「法人向け営業を行い、顧客との関係を深めるための提案を行う」など、具体的な業務内容を書きましょう。

やりがいや成長機会を強調：応募者がその仕事に意義を感じられるように、仕事の魅力や成長の機会についても触れます。例：「若手社員が早期にマネージャーに昇進する実績あり」などの文言を加えると、応募者の期待を高められます。

職場環境や文化を伝える：その仕事の魅力だけでなく、職場の雰囲気やチームの文化、働きやすさも伝えましょう。例えば「フレックスタイム制度導入」「チームワークを重視する風土」などを記載することで、求職者の不安を取り除きます。

3. 応募条件は明確に設定し、ハードルを上げすぎない

応募条件は求人広告の重要なポイントです。ここで注意すべきは、応募条件が厳しすぎると応募者が減ってしまう可能性があるということです。

基本的なスキルや経験を明示：必要最低限の条件を具体的に明記します。「営業経験3年以上」「基本的なPCスキル（Word、Excelなど）」といった具体的な条件が応募者に安心感を与えます。

過度な条件付けは避ける：条件が多すぎると応募者が尻込みしてしまいます。特に「大卒以上」「特定資格が必須」など、ポジションによっては不要な条件を設けないようにしましょう。

必須と歓迎条件を分ける：必須条件と歓迎条件は分けて記載し、求職者に「自分にもチャンスがある」と思わせることが重要です。例：「必須：営業経験2年以上」「歓迎：マネージャー経験、〇〇資格保持者」など。

4. 給与や福利厚生の透明性を保つ

求職者が最も関心を持つのは給与や福利厚生です。これらの情報を透明性を持って公開することで、応募率が大きく向上します。

給与は明確に提示する：Indeedでは給与を明記することが推奨されており、応募者の関心を引くためにも役立ちます。「給与：月給25万円～30万円（経験による）」といった具体的な金額や、その基準を明示することが大切です。

福利厚生を強調する：特にリモートワークやフレックスタイム制度、社会保険完備、退職金制度など、求職者にとって大きな魅力となる福利厚生についてはしっかりとアピールしましょう。

5. 応募フローは簡単に、明確にする

応募手続きが複雑だと、それだけで求職者が離れてしまう可能性があります。Indeedの強みは、シンプルでスピーディーな応募フローにありますが、企業側がそのメリットを最大限に活かすことが必要です。

クリック一つで応募可能に：応募フローは簡潔にし、可能な限りワンクリック応募を推奨します。Indeedの「Easy Apply」機能を活用し、求職者に手間をかけさせないことが重要です。

応募後のプロセスを明記：応募後の面接日程や採用までのステップを明示することで、応募者の安心感を高めます。例えば、「応募から1週間以内に面接を設定」「最終面接までに約2週間」など、具体的なスケジュールを記載します。

成功する広告運用法

求人票の内容を充実させるだけではなく、Indeed上での広告運用を効果的に行うことも重要です。ここでは、成功する広告運用法について2つのポイントを解説します。

1. ターゲティングの最適化

Indeedでは、求職者の検索行動や履歴に基づいて広告が表示されます。そのため、ターゲットとなる求職者にピンポイントで広告が表示されるように、キーワードや広告の表示タイミングを最適化することが必要です。

職種や勤務地のキーワードを精査：求職者が検索に使うキーワードをしっかり分析し、それを求人票に反映させることで、表示回数を増やします。

スケジュール設定：広告が表示される時間帯や曜日を調整し、求職者が最もアクティブなタイミングで効果的にアプローチできるようにします。

2. パフォーマンスのデータ分析と改善

広告運用においては、データを分析し、改善策を講じることが重要です。

応募率やクリック率をモニタリング：定期的にIndeedの広告パフォーマンスデータをチェックし、どのタイミングでどのくらいの応募があったのか、クリック率はどのように変化しているのかを把握します。

A/Bテストを実施：求人票の内容や広告の表示方法を変更し、異なるバージョンで応募者の反応を確認します。これにより、最も効果的な広告運用方法を見つけることができます。

まとめ

Indeedでの求人広告は、ただ掲載するだけでは十分な応募を得られない可能性があります。タイトルの工夫や、仕事内容の具体的な記載、応募条件の適切な設定、給与や福利厚生の透明性、そして簡単な応募フローが鍵となります。さらに、ターゲティングやパフォーマンスデータの分析を行い、継続的な改善を図ることで、応募率を劇的に向上させることができるでしょう。

コラムライター
戸塚 龍（Ryu Totsuka）
WEB・運用ディレクター

2004年に製造系派遣会社に入社しキャリアをスタート。その後、2010年から製造系求人サイトの企画・運用に携わり、デジタルマーケティング業務に本格的に取り組みました。調査、分析、企画、運用、検証を通じて、特に集客広告やデータ解析、制作分野で幅広い経験を積んできました。

2012年からはIndeedの運用を開始し、2015年には求人ボックスの運用も加わりました。2016年にはドライバー系求人サイトのディレクションとプロモーションに関与。2017年と2018年には、Indeed Explore in 名古屋にてゲストスピーカーとして登壇しました。

2021年に株式会社エージェントに入社し、2022年にはシルバーパートナーに昇格。デジタルマーケティングと求人サイト運用での知見を活かし、お客様の成功を全力でサポートいたします。