2025.12.24
採用手法
50代・60代の採用メリットと求人票のポイント!
皆様、こんにちは。
株式会社エージェント 営業アシスタントの後藤です。
今回は、「ミドル世代」「シニア世代」と呼ばれる
50代~60代の方の採用のメリットと
求人票を作成する際のポイントについて
お届けしたいと思います!
私は以前、朝のワイドショーで
40代や50代、60代の方の仕事探しについての
特集を見たことがあります。
取材されていた方はみなさん働く意欲があるものの
「職場の雰囲気が分からなくて応募しづらい」
「正社員として働きたくてもあまりいい顔をされない」
「応募しても書類選考がなかなか通らない」等
仕事探しが思うように成功しないジレンマを抱えていました。
また、ミドル層やシニア層の方は
人生経験が豊富な分、
20代、30代の頃にやっていた経験を
活かせる仕事を軸に求人を選んでいるという方が
多い傾向であるとのことでした。
このような傾向から
経験者採用やスキルが求められる
職種の採用にはミドル・シニア層の人材が
ピッタリであると考えます!
それでは実際に
ミドル層、シニア層の方が働いている
お仕事の事例をご紹介いたします。
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事例①:内装品の裁縫スタッフ
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業種;クッション等のインテリアを扱う企業
仕事内容:
生地の裁断やミシンを使った縫製作業、
完成品の検品、梱包など
こちらのお仕事は
「ミシンを使ったことがある方」という
非常にピンポイントな募集ではありましたが、
お子さんの保育園用バッグや靴入れなどを
作ったことがある40代後半女性から
ご応募いただき、採用に繋がりました。
「家庭レベルのスキルでOK」という
キャッチコピーを見て
「自分にできそう!」と思っていただけたそうです。
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事例②:介護施設での軽作業
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業種;住宅型老人ホーム
仕事内容:
食事の準備や配膳、施設内の清掃等
こちらのお仕事は介護職の方が
介護業務に専念できるように
食事の準備や清掃などを専門に行う
スタッフさんを募集したものです。
勤務時間も作業が集中する時間帯に絞り、
短時間勤務で募集したところ、
近隣エリアに住む50代女性からの
応募で採用に繋がりました。
20代~30代の頃に介護施設で働いたご経験があり、
介護の現場感を理解されているということで
企業様も安心して仕事を任せられるとのことです。
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ミドル層、シニア層採用に繋がる求人票とは?
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2つの事例から、50代・60代の方は
「自分が経験したこと、身につけているスキルを
活かした仕事に就きたい」という想いで
仕事を探している傾向が強く、募集主にとっても
メリットに繋がっていることが分かります。
やはり、20代・30代の方と比較した際に
圧倒的に人生経験や引き出しの多さが
50代・60代採用の強みといえます。
それでは、経験豊富な世代を採用するための
求人票の作成ポイントをご紹介したいと思います。
★活かせる経験・スキルを明確に記載!
「経験者歓迎」だけでは、
そのレベルの経験を求めているのかが分かりません。
業務上必要な資格がある場合は「資格名」を、
また経験年数のボーダーがある場合は
「10年以上の実務経験」などの年数を明記することが効果的です。
また資格の有無や経験年数は問わないにしろ、
何らかの業務経験を求める場合は
より具体的な表現をすることが大切です。
例えば「パソコンを使った業務ができる人」などの
抽象的な表現ではなく、
「パソコンを使ったメールのやり取りや
ワードやエクセルを使った書類作成ができる方」など
より踏み込んだ表現で経験レベルを記載しましょう。
★働き方への配慮を伝える
年齢を重ねることで体力的な不安や
家族の介護など家庭との両立を重視する方が多いので
仕事を続けやすい環境であることをアピールすることが必要です。
①業務量や仕事の負荷の観点
「重いものを運ぶ作業はなし」「座り仕事中心」
「複数人で協力しながら作業する」など
業務自体の負担が少ない点や
一人当たりの業務量は多くないことなどを
記載することで体力的な負担に対する
不安を払しょくしましょう。
②勤務時間の観点
長時間労働に不安を覚える方も少なくありません。
またご家族の介護等で1日中家を空けることが
難しい方に向けて「1日●時間~シフト調整可能」
「短時間でもOK」「午前だけ/午後だけ/夜だけ」など
勤務時間の調整が柔軟である点を明確にしましょう。
③勤務地・アクセスの観点
最寄り駅からの徒歩分数や勤務地の周辺情報は
分かりやすく記載しましょう。
仮に勤務地と駅の距離が遠い場合も
勤務地周辺の情報を細かく記載することで
近隣に住む方が「あそこね!」と
意外と近い場所で働けるかもというきっかけで
応募に繋がる場合もあります。
★職場の雰囲気や教育体制を具体的に伝える
「新しい職場になじめるかどうか」
「経験やスキルがあっても実際にできるかどうかは不安」
人生経験が豊富な分、仕事選びに慎重になる方もたくさんいます。
そこで職場の雰囲気をイメージしやすくするため、
働く方の年齢層や上司となる人の人格がわかる内容、
入社後の教育フロー(先輩がマンツーマンで指導するのか、
マニュアル確認方式なのか)などを具体的に記載しましょう。
求人をより良く見せようとして
実態にないことを書いたり、
大げさに書きすぎることは控えましょう。
あくまで「事実ベース」であることが大切です。
例えば、人によっては同世代が多い職場の方が
より安心な方もいれば、
逆に自分とは違った世代の人と働くことで
日々新鮮な発見を楽しみながら働くのが良いと
感じる方もいます。
正しい情報を記載することで
応募後のミスマッチを防げますので
PR内容は十分に精査する必要があります。
求人票は企業と求職者との最初の接点になります。
豊富な経験を持つ50代・60代の方々に
「まだまだ活躍の場がある」
「自分のスキルで貢献できる仕事だ」と
感じてもらえるように
具体的で丁寧な求人票を作成することが大切です。
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最後までご覧くださり、
誠にありがとうございます。
今回のコラムで、
20代、30代の方の採用とはまた違った
「ミドル層、シニア層」採用の大きな可能性を
感じていただけたら幸いです。
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ぜひ「株式会社エージェント」まで
お問い合わせくださいませ。
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後藤(ごとう)について
現役職:アシスタント部 チームリーダー
2018年に株式会社エージェントに中途入社し
今年で入社8年目。
原稿作成や修正対応も担当していますが、
主に依頼の振り分けや進捗管理、掲載手配などを担当しています。