2025.5.28
採用活動
応募数が増えない理由は?データ分析で見直す求人原稿のコツ
みなさん、こんにちは!株式会社エージェントの営業アシスタント、佐藤です。
今回は私が今まで作成した求人原稿や経験をもとに採用活動におけるデータ分析や採用データの活用方法に焦点を当てた内容でお届けさせていただきます!
拙い文章で大変恐縮ですが最後まで読んでいただけますと幸いです!
ここ数ヶ月、私自身、派遣会社様の求人原稿を作成する機会が増えました。また、エージェント経由で掲載した求人原稿にも多くの応募が集まり、実績を重ねることができました。
派遣会社様だけではありませんが、
「求人広告に予算をかけても、応募数や採用数が伸びない」
「面接までは進むが、内定を辞退されるケースが多い」
「採用後のミスマッチが多く、すぐに離職してしまう」
といった採用ご担当者や経営者は多いはずです。
「どの媒体が最も応募につながっているのか?」「なぜ内定辞退が起きるのか?」といった情報をデータで把握し、根拠をもとに改善を進めることで、より効率的で成功率の高い採用活動が可能になります。
本記事では私たち営業アシスタントがどういった方法でデータ分析をし、採用成功に導いているのか具体例を用いながらご紹介いたします。
①求人広告全体を見て、原稿内のミスマッチを確認
私が広告代理店に入社した当時、先輩社員から「求人原稿を確認するときはすべて疑って見ること」と教わりました。
かなり厳しい教え方ですが、実は求人原稿は100%正しいかというとそうでない時があります。
充分な情報量が不足していたり、正しい表記がされていなかったり、原稿内で内容が矛盾していたりすることがあります。
そういったとき求人原稿を作成する私たちが行うことはどの表記が原因で応募がないのか、採用に至らないのかを考えます。
例えば、
・資格・免許が必要なのに未経験募集になっている
・仕事内容の情報が少ない、抽象的な表現で分かりにくい
・勤務地にかけ離れたアクセスが設定されている
・応募から採用までのプロセスが長い
・ターゲットが明確でなく、自分が活躍できるイメージが湧かない
・求めるスキル・経験のハードルが高すぎる
などが挙げられます。
このように、原稿内の細かな表現や情報を見直すことで、応募率や採用成功率を向上させることが可能になります。
②PV数が少ない求人原稿はキーワードに注目
私自身、求人原稿を作成する際、必ずチェックするのは前回掲載時のPV数と応募数です。
中でも「原稿内容は悪くないのに、なぜか閲覧数(PV数)が少ない」と感じた場合は、改めて求人原稿内の《キーワード》に着目しています。
採用ご担当者様がどれだけ求人原稿を気に入っていても、応募者に求人を見てもらわないと意味がありません。
各求人媒体では、応募者がどのような言葉を使って検索しているのかを示す『流入キーワード』を定期的に更新しています。例えば、Indeedでは「採用市場レポート」という機能を利用すると、特定の職種に対する人気検索キーワードの上位10位をすぐに確認できます。この機能を活用し、自社の求人原稿に不足しているキーワードがないかをチェックすることができます。
ただし、無闇に多くのキーワードを盛り込むのは逆効果。例えば、「未経験OK」という理由で職種と無関係なキーワードを入れると、一時的にPV数は増えるものの、本来のターゲットとは異なる層にリーチしてしまい、無駄なクリックが増え、広告予算が消費されてしまう可能性があります。
過去の事例では、20代~60代の幅広い年代が活躍している職場だったため、「中高年・シニアまで活躍中」と表記したところ、意図しない50代・60代の応募が増えてしまい、ターゲット層である30代・40代の応募が減少する結果となりました。このように、適切なキーワードの選定が重要になります。
PV数が少なかった場合は前回の掲載結果をもとに、効果のあったキーワードを残し、効果の薄かったキーワードを見直すこと、キーワードを詰め込みすぎず、読みやすい文章を意識することでターゲットにしっかり届く求人原稿を作成し、効果的な採用活動を実現しましょう。
③応募者が「ここだ!」と決めた理由を参考にする
求人情報を見て「この会社に応募しよう!」と決める瞬間には、応募者それぞれの基準があります。キャリアアップの可能性、働きやすさ、給与や福利厚生の充実度……。どのポイントが響くかは、年齢や職種、これまでの経験によって異なります。
では、実際に応募者がどんな理由で応募を決めたのか、具体的な事例を見てみましょう。
■事例(1):キャリアアップの明確なイメージ
応募者: 30代・営業職希望
決め手: 「入社3年でマネージャー昇格の実績多数」という具体的なキャリアパスの記載
コメント: 「成長できる環境があると感じ、応募しました!」
■事例(2):働きやすさの訴求
応募者: 20代・未経験者
決め手: 「未経験者向けの研修制度」「定時退社率80%」といった職場環境の説明
コメント: 「未経験でも安心して働けると思ったからです!」
■事例(3):給与・福利厚生の魅力
応募者: 40代・エンジニア
決め手: 「前職給与保証」「リモートワーク可」「年収例の明記」など待遇面の詳細
コメント: 「給与面が明確で、安心して転職を決断できました!」
応募者が応募を決める理由は多岐にわたります。みんな必ずしも同じではありません。
ぜひ一度、面接の際に応募の理由を聞いてみてください。そこにヒントが隠されているかもしれません。
まとめ
採用活動の成功には、データ分析を活用した求人原稿の改善が不可欠です。原稿内のミスマッチを見直し、適切なキーワードを選定することで応募率を向上させることができます。また、応募者が「ここだ!」と決めた理由を分析し、求職者のニーズに合った情報を明確に伝えることも重要です。キャリアアップの明確化、働きやすさの訴求、給与・福利厚生の充実など、ターゲット層に響く要素を取り入れ、より効果的な採用活動を実現しましょう。
「最近応募数が来ない」とお悩みの採用企業様、貴社の採用活動がよりスムーズに、そして成功につながるよう、全力でお手伝いさせていただきますので、ぜひ一度エージェントまでご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
【コラム担当者】
佐藤芳恵(さとうよしえ)
営業アシスタント(経験16年)
2011年3月に株式会社エージェントに入社。
入社以来、求人原稿の作成を中心に担当し、お客様とのやり取りや営業担当と共にお客様先を訪問するなど、幅広い業務を経験。
お客様のニーズを的確に反映させた、具体的かつ透明性の高い求人原稿作成に注力してきました。
■現在の働き方
結婚、出産を経て、家事・育児と仕事を両立しながら、在宅勤務と時短勤務にて従事。
限られた時間の中でも、お客様の満足度を第一に考え、効率的かつ丁寧な業務を遂行しています。