2024.10.16
AI
効率toAI、創造to人間、求人のご依頼toエージェント
本文:
目次
①はじめに
②広告制作においてのAI活用方法
③広告制作において人間が得意とすること
④AIと人間の共存
⑤最後に
①はじめに
AI生成が世の中の当たり前になりつつある昨今、
求人広告代理店の存在意義は何なのか?
ということを考えるのが今回のコラムのテーマです。
私の所感も含まれていますので、共感出来る方がいらっしゃれば嬉しいなと。
もしくはこんな考え方もあるのだという暖かい心で読んでいただきたいと思います。
よく、「AI化されることで将来消える職業10選」みたいな記事を見つけるのですが、
実際のところ100%消える職業ってあるのでしょうか?
身近なところで目にするAIとしてはスーパーやコンビニのレジ、飲食店のホール、
フロント受付、倉庫の軽作業員、運転手などが挙げられると思います。
しかし現段階では人間が見守りながら活躍しているAIが多い印象です。
100%AI化となるとまだまだ年月を要す気もします。
確かに人間の必要工数は減っていますが、少ない人数で効率的に運営をしているということになります。
ですので「AIと上手く共存することで効率化が叶う」と、私は捉えています。
冒頭でお伝えした通り、100%AI化となる業界はまだまだ少ないです。
私たちのような広告代理店も、100%AI頼りは現時点では不可能だと考えています。
世の情報の中には、「広告代理店任せではうまくいかない」
「広告代理店が不要に」などという記事も出ています。
本当にそうでしょうか?
②広告制作においてのAI活用方法
広告代理店勤務の私に言わせると、AIを頼るべき事と人間が実施するべき事の項目が二極化している印象です。
それぞれが得意なことが異なるということです。
【AIが得意なこと例】
・キャッチコピーのアイデア出し
・募集する仕事内容に対するヤリガイ
・その仕事に向いている人の特徴
そして、画像制作だと考えています。
キャッチコピーに関しては、
人間のアイデアには限界があります。
時間をかければ何パターンか案は出てくると思いますが、とても非効率です。
「学生に受ける楽しいイメージで、20文字以内でインパクトがあるキャッチにしたい」
のようなプロンプトさえ決まっていれば、AIなら複数パターンを出してくれます。
募集する仕事内容に対するヤリガイに関しては、
同じ仕事内容1つとっても人によってはヤリガイと感じるポイントが異なることがあります。
その仕事に向いている人の特徴に関しても、
AIであれば膨大な求人データや企業情報、求職者データを短時間で分析し、最適なターゲット層や表現方法を導き出すことができます。
そして画像制作です。これは革命です。
今まで無料素材しか使用する術が無かった企業様には朗報ですが、
写真もイラストもAIが制作してくれる時代です。
最近のニュースでも、アパレル大手のしまむらさんが、AIモデル「瑠菜(るな)」を起用したことで話題になりましたね。
人間ではなくAIモデルを活用するメリットは、
「人間のモデルとは異なりスケジュール調整や撮影に時間がかからない」
「移り変わりの早いファッショントレンドへの対応」を挙げていました。
求人広告制作に当てはめるとどうでしょう?
・せっかく撮影したのにそのスタッフが退職して使用不可になった。
・少し前に撮影した写真を使用しようとしたところ、違う季節の制服を着用していたので使えなかった。
・コロナ禍に撮影したため全員がマスクを着用していた。
など、意外と毎回撮影をする必要が発生します。
イラストも、ありきたりな素材だと他社とかぶったり、実際とは異なる色合いや雰囲気になったり、求職者へ事実をお伝えすることが難しくなります。
③広告制作において人間が得意とすること
AIが発達していてもまだまだ人間の力は必要です。
【人間が得意なこと例】
・原稿表現に対する魅力出し
・人材採用に向けた戦略性のある原稿制作
・求職者への共感と説得力
原稿表現に対する魅力出しに関しては、
企業のビジョンや求める人物像、自分の目で見た社風や仕事内容を深く理解し、求職者にとって魅力的な求人原稿の創出ができます。
人材採用に向けた戦略性のある原稿制作に関しては、
どんな背景のもと募集をするのかという今までの経緯を理解し、企業側が描く会社の展望も理解します。その上で新しい人材採用をするという熱量のある文章校正が可能です。
求職者への共感と説得力に関しては、
ターゲットとしている求職者の心に響く言葉を選び、企業の正確な魅力を効果的に伝え、
応募を促すことができます。求職者の中には「人生をかけた転職」という意気込みで活動している方も多いと思います。
人間を最終的に説得するのはやはり人間の言葉だと思っています。
④AIと人間の共存
AIの得意な事、人間の得意な事がそれぞれ異なることが分かったと思います。
AI生成のテクノロジーは日々進化をしています。
しかし、広告表現に対する人間的魅力の訴求や、
求職者(読者)への創造性に満ちた原稿作成は人間の力も欠かせないと思います。
よって、AIと人間の協働がベストなのではないかということが私の結論です。
AIが生成した文章の修正、最適なターゲット層への絞り込みなど、人間はよりクリエイティブな部分に力を入れます。
AIが分析したデータに基づいて、より客観的な判断を人間が下すことができます。
AIと人間の強みを組み合わせることで、より魅力的で効果的な求人広告制作ができます。
AIは、求人広告作成の効率化やパーソナライゼーションに大きく貢献しますが、人間が持つ創造性、共感力、柔軟性といった能力は依然として重要です。
AIと人間の協働によって、より効果的で魅力的な求人広告を作成し、最適な人材を採用することが可能になります。
⑤最後に
エージェントでは、AIを適正なタイミングで一部活用をしています。
AIに振り回されるのではなく、使いこなすのが私たちエージェントです。
今後、AIがより高度なタスクをこなせるようになることが予想されます。
しかし、人間が持つ創造性や判断力は、今後も求人広告作成において不可欠な要素であり続けると考えられます。
コラム担当者
名前 横井蘭
役職 営業部 課長代理
キャリアコンサルタント(国家資格)
新規営業・既存営業・自社採用面接・新人教育を務め、
幅広い業界のアルバイト・中途・新卒採用の採用課題に携わる。
求人媒体は全国エリアのWEBと紙面を主に取り扱い、
募集職種も多岐に渡ります。
取引実績社数:500社以上
職歴
2011年:株式会社エージェントに営業職として入社
2017年:主任職に昇格
2021年:国家資格 キャリアコンサルタント取得
2022年:Microsoft Office Specialist合格
Word2016、Excel2016、PowerPoint2016
2022年:課長代理職に昇格
2023年:健康管理能力検定3級(生活リズムアドバイザー)合格
主に、全国各地の求人媒体・Indeedや求人ボックスなどのキュレーションサイト・WEB広告全般・採用HPなどのご提案、
ご提案後の採用課題解決までのノウハウ・サポートをトータル的に実施中。
一営業員から「採用の専門家」へ進化を目指して現在「採用」を軸に幅を広げて活動中。