Before
採用を検討する前に
Employment
雇用形態の違いと特徴
雇用形態は、大きく「正規雇用」と「非正規雇用」の2種類に分けられますが、法律により定められたものではありません。一般的に、期限の定めのない正規雇用の社員は「正社員」と呼ばれ、契約期間に定めがある非正規雇用の社員は、「契約社員」や「派遣社員」、「アルバイト・パート」などが含まれています。
多くの企業は、雇用形態によって異なる就業規則を設けている一方で、2020年4月から適用された「同一労働・同一賃金」制により、非正規雇用の社員と正社員の賃金・福利厚生など、待遇に不合理な差異をつけることを禁止されてます。
正社員
正社員とは、一般的にフルタイム勤務を退職時まで続けることを前提とした「無期雇用」のことです。
多くの企業では、昇進制度を設けたり、転勤や異動を命じることができるポジションとして扱う一方で、給与・賞与や福利厚生などの待遇を手厚く設定しています。
契約社員
契約社員とは、契約期間に定めがある「非正規雇用」のことで、雇用契約により事前に業務内容を取り決めるほか、契約が満了した場合の更新の有無は、企業や業務内容によって異なります。
また、多くの企業では、給与や福利厚生など、正社員と異なる就業規則を設けています。
アルバイト・パート
アルバイト・パートとは、フルタイムの正社員と比べ、1週間の所定労働時間が短い労働者のことです。アルバイトとパートに明確な違いはありませんが、アルバイトは学生やフリーター向けの仕事、パートは主婦向けの仕事というイメージが浸透しています。
アルバイト・パートも、正社員や契約社員と同様に一定の基準を満たすことにより、社会保険に加入させる必要があります。
派遣社員
派遣社員は、事前に派遣会社との間で就業期間や業務内容、給与、勤務時間などを定めた雇用契約を締結し、派遣会社の社員として派遣先の企業で就業します。派遣社員は、契約期間を3ヶ月~6ヶ月ごとに更新していくことが一般的で、2015年の派遣法改正により、同じ組織で働くことができるのは、3年間を上限に定められています。
業務委託
業務委託とは、文字どおり業務を委託することであり業務ごとに契約を締結する一方で、雇用契約ではないため、委託社員に対して企業は指揮命令を行うことができません。また、派遣スタッフと違い、派遣会社のような仲介会社が存在しないことや、業務が完遂することで契約が終了することも業務委託の特徴です。
Method
採用手法の種類と特徴
リーマンショック以降、求人倍率(求職者1人に対する求人数)は高い状況が続いており、従業員300人未満の企業においては約9倍を記録するなど、企業の採用活動は困難な状況が続いています。
このような状況下で、「求人広告」や「合同企業説明会」のほか、企業の採用担当が直接求職者をオファーする「ダイレクトソーシング」、自社の社員から求職者を紹介してもらう「リファーラル(人材紹介)」、採用専用にホームページを運営する「オウンドメディア」、「SNS」を使った企業PRなど、採用手法は多様化しています。
企業は、それぞれの採用手法の特徴やメリット・デメリット把握し、自社の事業規模や従業員数、地域の特性、ターゲット層など、様々な観点から最適な採用手法を選定する必要があります。
求人広告
求人広告とは、求人誌や求人サイトに募集要項を掲載して求職者に応募してもらうもので、求人サイトの場合、求職者はウェブサイト上で応募することが可能です。求人媒体ごとに雇用形態や職種、地域などを限定していることが多く、媒体ごとの違いや特徴を把握することが重要です。
合同企業説明会
合同企業説明会とは、多くの企業が一か所の会場に集まり、求職者に向けて自社の採用に関する説明会を行います。多くの合同企業説明会では、企業がブースを設置し、求職者に自社の事業内容や企業風土、採用ポジションに関する説明を行うだけでなく、求職者から質問を受けたり、社員とコミュニケーションを取れるような機会を設けるなど、求職者と直接的なコミュニケーションをとることができる場です。
ダイレクトソーシング
ダイレクトソーシングとは、求人サイトに登録している求職者に対し、企業の採用担当者がスカウトメールを送ることによって、ターゲットに対して直接コンタクトを取ることができる方法です。自社のことを知らない、または興味を持っていない求職者に対してもコンタクトをとれるため、潜在的なターゲットを掘り起こすことが可能です。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社が所有する採用専用のホームページのことで、募集要項だけでなく、社員のインタビューや会社の雰囲気など、発信する内容を自由に決定できることが特徴です。オウンドメディアは、掲載内容を充実させたり、更新頻度を高めるなど、運営体制を整えることが重要です。
リファーラル(人材紹介)
リファーラルとは、縁故採用とも呼ばれ、自社の社員から人材を推薦してもらい採用を行う手法です。自社の社員からの紹介のため、社風に合った適性の高い求職者の中から選定することができ、また採用コストも抑えることが可能です。一方で、社員の紹介だからこそ、特性やバックグラウンドなど、人材が偏ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
SNS
SNSを活用した採用活動は「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれ、求職者が気軽に利用することできるため、企業の魅力を発信する上で有効です。また、SNSは無料で利用することが可能なため、採用コストを抑えられる一方で、発信する内容によっては炎上してしまう可能性があるため、運営者は注意が必要です。
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